JCO版私の履歴書 #014 Lavender Feels 山本洋子(文字起こし)

家事代行会社の研修を経て、整理収納の世界へ

いきなり仕事っぽい写真ですね

これは整理収納片づけではなくお掃除の

はい。お掃除の。小島さんの本を見て興味をもって、結局でも子ども2人の子育てが少し落ち着くまで、全然仕事もできなかったんですね。今下の子が中学校1年生なんですけど、その子が小学校に上がる前に仕事がしたいという想いがあって、「やっぱり私はこの仕事がしたい」と思ってその頃、ネットで検索したとき位、小島さんのことを調べていたら日本収納検定協会が出てきたんです。

もう収検がヒットした!

そうですね。 収納検定を3級からやります。大人も子どもも受検できます。というモノを目にしたんですけど、私が受けたのは結構初期の頃で、収検も今とは少し違った体系で、3級はテキストの中からテストに出ますという。本当に初期の頃で、そこから資格を取り始めました。
その2015年ごろに整理収納アドバイザー2級も受けて、受けた時も「1級を受けよう。そのあと仕事にしよう」という気持ちで受講したんですけど、周りは趣味や仕事に活かせるかなと受講している中で、私一人で「1級受けます!」みたいな

ちょっとがつがつしてたんですね(笑)

(笑)あの時間は本当にあっという間で、楽しく受講しました。そして2016年に整理収納アドバイザー1級を取得したんですけど、それと共に収検の資格も受けていって、で、整理収納アドバイザー1級が受かりましたとなった時に、まだその収検の1級が取れていない時期と、もちろん一緒に仕事ができる状況ではなかったんです。でもどうやって仕事をしていこうかと思っていて、アシスタントから始める方もたくさんいたんですけど、そのころから小島さんの下で働きたいという気持ちがあったので、

ぶれない(笑)

(笑)でも自分でどうしようか全然わからなかったんですね。資格を取ったときに求人ナビに申し込みをしたんですけど、そしたら家事代行会社の募集が来て、「おーっ」って思って。でも私お掃除好きというわけではないのですが、ただ求人の中で、「研修もしっかりします」とか「掃除を学べる」とあったんです。でも掃除を学べるってどういうことだろう?と思って。やっぱり片づけと掃除って違うし、どのように学べるのかすごく興味がわいて、まずお掃除も学んでみようと思い調べて、家事代行に入ったんです。その年に。
で、大体4年ぐらい務めさせていただいたんですけど、本当に内容の濃いみっちりの研修で、本当に半泣きするぐらい(笑)

ある意味しっかり(笑)

(笑)はい、しっかりと。なんかこんなにお掃除を学ぶってすごいな。って思っていたんですけど、でもその厳しい研修のおかげで、お客様も富裕層とかきれい好きなお客様がいらっしゃるので、研修ありきでいろんなお客様宅に伺うことができた。
家事代行は1人の時もあるし3人で伺うこともあったんですけど、1人の時はドキドキなんですけどやっぱり研修があったから自信もついて。研修があったからこそできたことかなと思ったんです。

でも実際片づけ整理収納関連の資格っていっぱいありますけど、資格を取っただけではなかなか仕事にならないという人が圧倒的多数だと思うんですよね。特に例えば営業経験とか今までの社会経験・生活経験の中で何かしらの接客、お客様のところに訪問するというような仕事をされている経験があれば、ハードルは高くないかもしれないけど、そうじゃない人がこの(片づけ整理収納関連の)資格だけで、お客様のお家に1人で行ってお客様の信頼を得ながらきっちり仕事をするできるかっていうと、かなり難しいんです。
なので、山本さんのようにお掃除や家事代行という訪問するための仕事をして、1度就職やパートで会社で働いてみるというのはいい経験にもなりますし、すごく仕事の1歩を踏み出すというには効果的な選択です。

技術はもちろん、研修はびっちりあったんですけど、マナー研修というか、訪問するのは約束の時間の何分前かとか、訪問する時に上着を脱ぐとか、当たり前のようなことなんですけど、他にも動きやすい服装でもジーンズはダメだよね。みたいな、言わなくてもわかるようなことを、当たり前のように研修では伝えてくれるんです。
もちろんちゃんと試験も研修ハウスのようなところで、部屋に入るところからチェックされるんです。言葉遣いとか本当に勉強になりました。
ある程度年齢がいって身についているようで、就職したとはいえ基本ができていなかったと気づいたり、そういうところがダメなんだとか・・・マナー研修までいかないんですけど、全てが研修に含まれている会社でした。

自分の足りないところがわかりますよね。

わかりますね。大人になって指摘されるってなかなかないじゃないですか。それがばっちり指摘されたので(笑)
足りないところがあったなぁ・・・と思って、でもその研修で学んだ内容が今でも身についていると思います。

お掃除・家事代行から整理収納関連の仕事に移行するのは、自分にとってもお客様にとっても安心感を与えることも多いですよね。

そうですね。家事代行はお掃除がメインのご依頼が多くて、その中でちょっと片づけも頼まれるんですけど、時間内ではお掃除が中心。そこがもどかしくなってしまって、私ができること、片づけはしたいし、それを組み合わせたメニューはできないかなと思うと、自分でやるしかない。そこで家事代行の会社を辞めて起業して、それから家事代行のメニューを作りました。もちろんお掃除もできます。でもお掃除だけではなくてお部屋の片付けも必要ですということでお客様のご要望を聴きながら、私もアドバイスしながら。両方ができることを特徴として今も継続してお伺いしています。
家事代行で身についたことがすべて活かされていて、それが今のお客様にもすごく喜ばれています。シンクを磨くこととか、厳しい研修があったからこそ、自分一人でも仕事ができるという。

めっちゃ厳しい研修何回言いました?相当大変だったんですね(笑)

(笑)そんなことはないんですけど・・・(笑)
でもそれが活かされてサービスを提供できています。はい。

山本さんはこうして起業もされていますけれど、収納王子コジマジック大好き。というところから日本収納検定協会協会で現在活躍してくれている。私も収検の一員ではあるんですが、山本さん順調に階段を上がったタイプではなく、すっごく苦労をして、何回も落ちて、それでも頑張ってくれた

そうなんですか?3枚目はそういう失敗談ですか?

3枚目は失敗談もありつつ、こういうかんじです。