JCO版私の履歴書 #004 ライフオーガナイザーひと宮 服部ひとみ (文字起こし)

ひとりよがり収納からの変化

私自分の部屋のレイアウトを100パターン考えたって言ったじゃないですか。
で、20代で自分専用の、自分で考えた家を建てたかったんです。
家を建てるとなると、若いので、35年フラットローンで60歳までに返済しようと思うと、25歳までにはローン組まないといけなかったんですよ。

めっちゃ計画的!

そう。そして、家を建てるとなったら、子どもも、子ども部屋の数も考えないといけないじゃないですか。となるとそれまでに子どもを産んでなきゃいけなかったので、そうなったら22~23歳には子どもがいなきゃいけなかったんですよ。
で。計算して逆算していくと20か21で結婚していなくちゃならなくて。

それはあくまで、家を建てるということが1番上にあってそのためにはとう逆算というわけですね。

そうですそうです。でもまぁいいご縁がありまして、結局21歳で結婚しまして、子どもを2人産んで、25歳のときに家を建てたんですよ。

すごい!

すごく計画的に建てました。なので20代はとにかく子育てをして過ごしたということになるんですけど、子供がちょっと手を離れてきて、自分が好きなコト、何かこう仕事に出るとかパートに出るとか思ったときに、なんせ20歳で結婚したので、特に社会にも出ていないですし、資格もないし、私には何のスキルもないと思っていたんですけど、遊びに来てくれるお友達が、すごく部屋を褒めてくださるんです。

この写真ってどこかのモデルルームではなくて?

自宅なんです。子どもが1歳~3歳、小学生の頃から変わっていないんですよ。
もちろん遊べば散らかるんですけど、戻すという仕組みができていて、それを周りがすごく褒めてくださって、「片づけの仕事すればいいじゃん!」って。そう言われたのがきっかけで、調べ始めました。

へ~・・・

そんな仕事あるの?というところから検索していって、片づけに関わる資格を全て取ろうと思って、まず整理収納アドバイザーの資格を取得しました。そのあとにライフオーガナイザーの資格を見つけて取ったところで、あ!これだと思って、ライフオーガナイザーになったんですけども。
ここですごく、私の中で大きな変化がありまして。

変化?

気持ちの変化というんですかね。とにかく10代から片づけは好きだったので、片づけって好きな人がやればいいと思っていたんですよ。
家族の中でも、私が好きだし、得意だし、私がやるからいいよ触らなくてという感じで。
私が片づけた方が速いし、私がやった方がスムーズだから、全部私がやってたんです。
それでこうやって部屋がすっきりした状態が保てるなら、家族も幸せでしょって思いこんでいたんです。
でもライフオーガナイザーになりました。仕事始めました。現場に出るようになりましたってなったときに、家の中のことを全部自分でやらないといけなくって、それから現場に出て、帰ってきたらまた私が全て家のことをやらなきゃいけないって。単純に時間がなくて。

初めてそういうシチュエーションだったわけですね。

そうなんです。なんで私ばっかりこんなに忙しいの?なんで私ばっかり全部やらなきゃいけないの?っていう状況になったとき、私が「あれを片づけといて」って家族にお願いしたら、ひと言、「どこに片づければいいかわからん」って返ってきたんですよ。
私からしてみたら全てが使いやすく、見える範囲で1番の場所にしまってあるのに、何が分からないなの?ってすごい衝撃を受けて。あっ、私だけが住みやすい部屋にしていたんだなっていうことに気づいたんです。かなりショックでした。

ひとりよがり収納みたいな。

完全な「私やってあげてるよ感」「片づけてあげてる感」で過ごしてたんだな、この20代っていうのをすごく感じてもうショックで。
そこから、とにかく私は自分の好きを1番大事にしているので、家族も自分の好きなモノがすぐに使いやすい、すぐに取り出しやすい。好きなことはすぐにできる空間にしたい。そしてやっぱり自立ですよね。自分のことは自分でできる空間をコンセプトに、ライフオーガナイザーひと宮として、活動する。今に至るという感じです。

じゃぁもう、そこからはひと宮の家族も、ひとりよがり収納じゃなくって、みんなの過ごしやすい収納があるお家。快適になったと。そしてご自身もそれをお客様にも提供しているっていう感じなんですね。

そうです。私が仕事をすること自体に家族大が反対だったんで。
でもそれを、家族優先で考えてなかったということが分かって、空間を家族が過ごしやすいようにって変えたら、すごく協力してくれるようになって、

すごい!

本当に。夫も子どももみんなが家事をサポートしてくれるので、今は自由に仕事させてもらっているんです。

服部さんが1人で片づけをしていた時と、ご主人がサポートしてくれるようになってからというのは、お部屋の雰囲気や収納スペースの場所が変わったりというのはありましたか?

収納スペースといのうのは、私があまりにも家族がそんなに何回も出さなくていいよというぐらい私がいろんなものを移動させたりいろんな収納パターンを何度も試しているので、変わっていないです。

試すの好きですもんね。模様替え100パターン!

そうなんですよ。押し入れの前に正座して、どんな収納ができるだろうっていうのを考えているのが1番幸せなので(笑) なのでそういう姿を家族は見てるので、逆にそこはお前に任せるという感じ任させてもらっている。

手を出す機会が減ったという感じ

そうですね。みんなどこに何があるかが明確にわかるようにしたのと、私がやって欲しい人に使いやすい仕組みにしたのが大きな変化ですかね。

なるほど。スッキリしていてみなさんが憧れるようなお家でもっと伺いたいのですが、ここで3枚目拝見してもいいですか?