JCO版私の履歴書 #013 暮らし工房yamaneco 西川明美 (文字起こし)

片づけきった時のお客様の清々しい笑顔のために

これ、「西川明美のセブンツール」というんですが・・・

これ、「西川明美のセブンツール」というんですが・・・

どこかで聞いた番組名に似てますけどね(笑)
最近の現場でのベスト7的な感じです。なぜこの現場のセブンツールをご紹介するかというと、今もこれからもやっぱり私は片づけ現場が好き。
個人でも企業でもとにかく実際に手を動かしたり、アドバイスしたり。とにかく現場が好きということでこちらをご紹介します。
上のまん中6枚の布は、「ハッピークロス」と呼んでいて、6色でモノを置き分けていくということで、仕事を始めた当初からずっと使っている120㎝四方の布です。
例えば現場で散らかっている家だと、モノを出す場所すらないとき、食品を出すときにテーブルに置けないから布を床に敷いたりとか、お客様のモノを大切にするという意味で使っています。
最初は伊藤寛子さんと一緒に考えたツールで、寛子さんは「スマイルクロス」と呼んでいたんですが、私は6色使うということで、ちょっと自分なりに名前を変えて「ハッピークロス」と呼んでいます。
そしてそのすぐ下に、同じ色展開の広げるとB4サイズの紙なんですが、これはオフィスの机の引き出しを片づける時、この6分類にするんです。
最初は(紙など使わず)自由にやってみたんですが、指定した方がやりやすい、サクサク進むということが分かったので、「明らかに不要」とか「ちょっと迷う」など指定して分けるときに使っています、。
そしてちょっと似ているんですが、右上は、4色のテーマが書かれた看板です。
その右下には付箋があって、ものすごく大きなものを片づける時にいきなり動かすのではなく、最初は判断だけしていくんですね。付箋をつけて、「後でこうする。手放す」など確認するなど、判断し、その後に作業をするというときに使うモノです。これは工場などの現場で使うことが多いです。
さらに左がエプロンで、最近テンション上がるようにカラフルなモノを使っています(笑)
そして細かいモノでハサミやカッター、メジャーにペン、ドライバーなど腰に下げて使っています。他にも使うモノはあるんですが、こんなものたちが今現場で1番活躍しているなぁというモノで、これをどんどん使っていきたいという想いもあってご紹介しました。

これからもこのセブンツール。昔ながらの言葉で言ったら7つ道具みたいな。これと共に、頑張っていきたいと。

セブンツールの中のハッピークロスを私も寛子さんから購入して使ったことがあるんですが、色が分かれているということで、クライアントが判断して置やすいということを実感しました。これから現場に出てどうやってモノを分けていこうかな・・という片づけのプロにとっては参考になるアイテムですよね。

大きさも、畳むと小さいモノを使ったり、後は布をそのまま引っ張って移動したり、モノをくるんで移動したり、家具を移動する際厚めに折って家具の下に挟んで移動したりと、これを作り出すのに1年半ぐらい伊藤寛子さんとものすごい研究をして、片づけのプロのいろいろな方にモニターになってもらいました。いろんな布の形とか、大きさとか、素材とか研究した結果でできたものです。

少し前に伊藤寛子さんにもご出演いただきましたが、西川さんと寛子さんは整理収納オタク的な感じもありますよね。
最後に、この仕事をやっていて良かったなぁと思う瞬間を教えてください

お客様がスタートから片づけきった時の清々しい笑顔を見るのが最高の幸せです!
そして企業さんでも「働きやすくなったよ」というお声を聴いて励みになるし、お客様の感想が1番の励みになるし、この仕事が大好きだな!思っています。

西川さんと初めてお会いしたのはいつのことでしょう。
赤いハットが目に入り、もしかしてテンション高くグイグイくる感じの方かしら・・・
という第一印象だったのを鮮明に覚えています。
でもこうしてお話をするとコトバ選びもとても慎重で、穏やかで丁寧。第一印象とはだいぶ違いました。
今回のお話で「とんとん拍子で羨ましい」そう思った方もいらっしゃるかもしれない。
でも決して小さなころから培ったモノ選びや好きから始まった収納の仕組み作りだけではなく、西川さんのプロとしての探求心、クライアントの喜ぶ顔を見るための努力や試行錯誤が生み出した結果であり道のりですね。
話はそれますがこのハッピークロス。本当に秀逸ですよ♪
(あさが)