JCO版私の履歴書 #003 親・子の片づけ教育研究所理事 江川佳代 (文字起こし)

意外なスタートと原点と現在に至るまで

これは新聞記事ですか?

そうなんです。地元の中国新聞の2006年(平成18年)6月17日というかなり前の記事になるんですが、私は13年年間金融機関に勤めていて、出産を機に退職したんですね。
で。何で退職したかというと、私は金融機関の中でも、企画広報部門がすごく長かったんです。ただ広報部門って土日も仕事が入ったりとか、朝早い仕事があったりとか。テレビやラジオの番組やイベントも会社がもっていたので、子どもを産んだ後、自分が自分としてやりたいというか、やらせていただきたい仕事というのは、なかなか続けるのが難しいと思った時、13年のキャリアがあるのに、よくわからない仕事をさせられてしまうより、辞めた方がいいのかな。と。
また、周りもちょっと助けられないという感じだったので、辞めたんですね。それで実際5年ぐらい、いわゆる専業主婦という状況でした。
あの、子どもが1人いたんですけど、今度はだんだん子供に行き過ぎてしまって・・・

あー、反動ですよね。

そう、反動で(意識が)こっち(子ども)に行き過ぎてしまって。ちょっといなくなったら拉致されたんじゃないかとか、誘拐されたんじゃないのか・・・とか

心配になって

そうなんですよ。とにかく帰ってくるまで心配、いなくなると心配みたいな、ちょっとおかしい方向に行き始めていたので、このままだ自分にももちろんですけど、子どもにも家族にもやっぱりいいことがない。と思っていた時に、たまたま地元の「リビング広島」という地元の情報誌、その中に「再就職支援財団(厚生労働省管轄)」でもう一度仕事をしたい人たちを支援しますよという記事があって、申し込みをして。
ま、いろんな経緯があって個人面談を産業カウンセラーの方がしてくださるという、機会がありまして。たまたまその方が、私を推してくださって、この取材が来てるから、江川さん後ろ姿だけだから、よかったら江川さん取材に答えてもらえない?という風に。
それがきっかけで、この方との面談の中で、過去を振り返るというか、価値観診断をしていく中で、「まぁ家庭のことが大事と出ているから、家庭に関する仕事をした方がいいんじゃないか。」というアドバイスがありまして。
で、家庭のことが嫌だから仕事に出ようと思っていたのに(笑)なんてことを言うんだと思って(笑)でも私、たまたま家庭科の教員養成課程を出ていたので。

たまたま、ちゃいますやん!

家庭科の先生の臨時採用とかやってみたら?とか言われたんですよね。
でもこの時点で38歳で、いきなり中学生を教えるなんて、やっぱりそのハードルが高すぎるし、生徒対応はできても保護者対応はできないなどいろいろ考えてですね。
その時にふと浮上したのが、「江川さんの家はいつも整っているよね」とか、近藤典子先生が「収納のカリスマ」というのを、私たちが20代の頃だと思うんですけど。
そのときにこういう仕事があるのであれば・・・とちょっと思ったんですよ。
おばあちゃんもああいうのいろいろやっているし、もしかしたら私こういう仕事をやりたいのかもしれない。って。

で、それで資格を取るということになったのと、もう一つがこの時取材してくれた記者の方が、江川さんが整理収納の資格を取ったら必ず取材をさせてください。と言ってくださって。結果的に2年後ちゃんと資格を取って活動を始めた時に、この新聞で2日連続で1面使っていただいて取材してもらったというのも、大きく前進をするきっかけになりました

自分で調べてというよりは、なんかこう、試行錯誤している延長上で、逆に第三者から向いてるんじゃない?と言われて思い出したみたいな感じですね。

そうですそうです(笑)
そうか、そうかもしれないという。選択肢の中で料理は?といわれて料理は嫌だ。掃除は?掃除は嫌い(笑)

家庭科の先生の免許持ってるのに(笑)

そうなんですよ、で、こうどちらかといえば落としていったら整理収納とか片づけとかそういうのかなぁっていうところですかね。

へ~・・・でも江川さんがこの資格を取った時というのは広島でいうとそんなにそれが仕事になるという感じはなかったですよね。

そうなんです。全然なかったので、まず親にはバカだろうといわれて(笑)
東京までいかないと当時は整理収納アドバイザー1級は取れなかったので、周りの人にはネットワークビジネスとかすごい誘われて、「そんなことよりネットワークやった方が儲かるよ」って言われて(笑)本当にそんな感じでした。やっぱり認知度も低いし。でも、なんだか私は闇の中にいたので、その5年間で先に進めない闇の中にいたので、とにかく光が見えて、光に向かってとにかくやっていこうという気持ちだったので、誰に何を言われようとも・・・(うふふ)とにかくやっていこうという感じでしたね。

へ~・・・意外なスタートと原点と、現在に至るまで・・・
で、ここからスタートで、そこから何年?

2007年起業なので、15年目なんですけど、ここの写真に出ている方も含めて、本当に人に恵まれてたというか、実はテレビ取材に出させてもらったりいろんなご縁をいただいて。だから営業とか実は今まで一度もしたことがなくて、すべて紹介、ご紹介という形でつながっているんです。
だから企業様とも紹介でご紹介でご紹介で・・・とつながっている。
なんだか本当にそういう形なので、周りのおかげだと思っています。

そんな江川さんの今の推しというか・・・