『JCO版私の履歴書』。片づけのプロに過去現在未来の3枚の写真をもとにご自身の半生を紐解いていただく企画です。
第4回のゲストは、服部ひとみさん。
アレルギーとジャニーズと模様替え
それでは早速1枚目をお願いします。
お~っっ!
分かりますかね?
ちゃんとね。肖像権著作権に配慮した画像をご用意いただきありがとうございます!
この写真はどういったモノなんでしょうか。
はい、まず少し自己紹介させてください。ライフオーガナイザー界のジャニーズおたくといえばひと宮。リユースオーガナイザー界のドール作家といえばひと宮、そして捨てない!SDGsな片づけといえばひと宮!のライフオーガナイザー服部ひとみと申します。よろしくお願いします。
片づけの仕事を始めたきっかけだったり、興味を持ったきっかけを聞かれると思ったので、ちょっと過去をさかのぼってみたんですけれども、昔の写真がなかったので、イメージ写真になるんですが。
あの、10代の頃から片づけには興味がありまして、もともと片づけの仕事があることは知らなかったので、仕事にしたいと思ったのはもっと後になるんですけど、片づけが好きだなと思ったきっかけを思い返してみると3つあります。
1つ目はまず、すごいアトピー性皮膚炎だったんです。とにかく全身ボロボロで、お顔もすごくひどい。全身包帯したまま生活しているような。本当にひどかったんです。
2つ目ははちょうどそのタイミングで、自分の部屋をもらったこと。
そして3つ目が、写真にあるジャニーズと出会ったこと。
もともとすごく動物アレルギーだし、花粉症だしアトピー性皮膚炎で、さらにハウスダストも酷かったので、かゆくて夜中苦しくて、首を絞めながら寝てるような生活を送っていたんです。それがあったので、おのずと毎回家具やベッドを全部動かして掃除する。埃を取る癖がついていて。
そうじゃないとくしゃみが止まらないし…とにかくつらかった10代を過ごしていました。
まさに生きていくために家具をどかして掃除するということをやっていたら、何となく自分の部屋のレイアウトを変えていくのが楽しくなって。
3年間で8畳の部屋のレイアウトを100パターン位考えて、ちょっとずつずらしていくようなことをしていたら、部屋の間取りを考えるのが好きになったんですね。
さらに私の部屋には小さな押し入れが1つしかなく、収納スペースが本当になかったんですけど、そこの埃を取るという意味で掃除をするとき、いつも「全部出す」ということを無意識にしていたんです。
そしてそのとにかく狭い収納スペースの中を、いかに自分のモノを見やすく収納するかを常にやっていたんですが、それで私をいつも悩ませていたのが、こちらの写真の、雑誌の切り抜きなんですよね。
おそらく皆さんも、書類の整理や紙の整理ってすごく大変だと思うんですよ。悩まれてる方も多いと思うんですけど。まさしく私も!ちょっと書類違いかもしれないですけど…
だいぶ違う(笑)
(笑)紙に悩まされ、でもこれなかなか・・・好きな人がいる方にしか分かってもらえないかもしれないんですけど、どの顔も素敵でどれを残すかどれを手放すかとか・・・ありません?そういうの。
で、何年のいつ頃、何月の雑誌の切り抜きなのか。というのを順番通りに収めたいとか、いろんな方がくれるので、またそれも大事にするというところで、かなり私鍛えられたんだなと感じています。
いわゆる取捨選択とか、優先順位をつけるというやつですね。
選ぶということもそうですし、狭いスペースにいかにそれを収めるか。
しかもそれをしまい込めばいいわけではないので、見たいので、ちゃんと取り出せる仕組みも考えなければならなくて、深いなぁ・・・と。
ここが私の原点だったんじゃないのかなと思っています。
この視点からいうと、捨てるから始められませんからね。
そうなんですよ。
これ情報じゃないですからね。宝物ですからね。
そうなんです(笑)
ではこの収納の仕方は10代から出来上がりつつあったということですか?
そうです。なのでかれこれ20年、30年やっています。
ここからプロになるっていうところに行くのは次(の写真)になるんですか?それともこれの延長上ですか?
いえいえ。まだ10代の頃は片づけの仕事があると知らなかったので、全然これが仕事になるとは思っていなかったのですが・・・