JCO版私の履歴書 #013 暮らし工房yamaneco 西川明美 (文字起こし)

片づけ大賞グランプリ受賞が大きなターニングポイントに

お~いきなりこれですね!

はい。ここまで来るのに数年あるんですが。これは「片づけ大賞というコンテストがあるよ!応募してみない?」と髙原さんにお声がけいただいて、それが第1回だったので、何を発表すればいいのか、どのくらい堅い感じで行くのかどのくらい柔らかい感じで行くのか、何にもわからない状態でしたけれども、その時のクライアントさんがとても協力的で、押してもらえて。
この写真はその会社のために作った漫画の教科書のようなものを紹介しているところなんです。ものすごく集中してエネルギーをかけて、発表したところ、大賞(現グランプリ)を、いわゆる1番にならせていただいて。これがものすごく私のターニングポイントになりました。

そうですよね。本当にここから大きく活動の内容も幅も変わりましたよね。

そうです。ものすごく感謝しています。

でもその派遣会社にいらっしゃるときはプレイヤーとしても育成する立場としても、会社を大きくする立場としてもすごく忙しくされてましたよね。

そうなんです。死ぬかと思うくらい、なんか気づいたら子どもがこんなに大きくなっていたみたいな。当時は下の子がまだ年長さんだったんですけど、今もう大学3年生になるぐらい。で、下が大学に入った瞬間に我に返りまして。ある程度ビジネスを作ってきて、年齢も年齢になってきて、「私は子育てちゃんとやってきてたかしら?」とか自分のことをちょっと振り返ってみたりとか。あとはやっぱりいけませんね。走り続けると。
高速道路を200キロで走ってきた感じで進んできてしまったんで・・

この時の取り上げたクライアントの紹介もしてもらえます?

これは(片づけの仕事を)始めたばかりのころに、いろいろな人にこういう仕事を始めたよ!と伝える中で、飲食店を経営している同級生がいまして。しかも25店舗~30店舗とどんどん増えている状態のグループ企業で、「私こんな風に仕事を始めたから」といったら「じゃぁ、テンポをすぐ見て回って欲しい」ということで、ものすごくありがたく飲食店を回らせてもらったんです。飲食店だけでなく、カラオケ店や携帯ショップとか、いろいろな業態をやっていたので、ものすごく勉強させてもらう中で、今回のこの発表は、飲食店のバックヤードのことを紹介しました。
この時最後に私は「(お店にとっても)富士山の2合目です」と発表したんですが、「まだまだこれからですけれど、こんな取り組みをしています。」ということを評価していただいて大賞をいただきました。

そうですよね。結果地元ですごく優良企業だったこともあって、発表後沼津市役所に表敬訪問されたんですよね。

そうなんです。そしたら市役所って予算ががっつり決まっているかと思いきや、年度の半分、途中だったんですが、流用してくださって、「この活動をすぐしましょう!」ということで、私は「まず3回ぐらいお試しに」と提案したら、全部の市役所、市役所だけではなく市の機関、市立病院とか市立高校、図書館など「全部の課を一斉にやります」という話になって、びっくりですけどここから課の担当さんが決まって、一緒に試行錯誤で、市役所でのやり方を考えて仕組化していきました。

職場のいわゆる環境改善ですよね。

市役所の方はすごくまじめなので、一生懸命やってくれました。
そして(片づけ大賞受賞後)翌々年にもう1度発表の機会をいただいて、市役所の取り組みを発表させていただきました。それが2016年のことです。

片づけ大賞で、その最初にグランプリを受賞したのは2014年で、もう今から7年前ですよね。そこから劇的に片づけ整理収納のプロとしての、飛躍があったんですよね。

「雄大グループ」という企業さんで、知らない人はいないという会社。それから沼津市役所ももちろん皆さん知っているので、この2つの環境整備のサポートをしているということで、ものすごい信頼をいただけて、それから中小企業庁のミラサポ(2021年3月終了)という専門家登録(2021年4月から「中小企業119」に変更)のハードルが高いらしいんですが、この2つの信頼がとても大きくて、割とスムーズに登録していただきました。そうすると今度は全国区でどこでも行きます!と言ってたので、時には茨城で呼ばれたり、和歌山で呼ばれたり・・・地元が1番多いですけど、今思い起こすと企業や事業所からご依頼の割合が多くなりましたね。

素晴らしいですよね。

(ライフオーガナイザー)1級の時に10年後の自分というのを描くんですが、その時は全く描けなかったんですが、結果的に流れに乗るというか、そんな感じできました。

なかなか片づけ大賞に応募しようという一歩も大変ですし、そこから大きな流れに乗るというのは、小さなころからモノを選び取る力だったり、収納という好きなモノを活かしてきたということも関係するんですかね。
観ている方はそんな飛躍の仕方あるの?羨ましい!と思っているかもしれないですね。

(笑)でもきっと紆余曲折もあっての今でしょうしね。
では明美さん、これからというか今からは何を推したいとかこうしたいとか3枚目を見せていただけますか?