JCO版私の履歴書 #005 仙台暮らしのスタイリストMaki Style 菅原まき子 (文字起こし)

ハンドメイドを楽しむ日々と整理収納アドバイザーとの出会い

2枚目は時計と、中にミニチュアのモノがうめこまれているんですが、整理収納アドバイザーになる前はどちらかというとDIYが大好きで、これは小さなサイズの家具なんですけど、本格的なサイズのモノも作ったりしていました。

これ手作りですか?

そうなんです。手作りで。飾り付き時計というモノですね。

1番上の段には無印良品の箱のような

はい。無印良品のスタッキングシェルフを模しています。この写真はハウスキーピング協会の整理収納フォーラムでも紹介させていただいたんですけど、ちょっとまねて(笑)ミニチュアサイズのモノを作ってみました。

無印良品の箱そのものじゃなくって、ミニチュアに自分で作ってここに入れてる?

それっぽく作って入れてます(笑)

すごい技術だなと感心してしまう。細かい作業がお好きなんでしょうね。

好きでした。

これは趣味で?それとも仕事として?

趣味でやっていたときに、人からときどき頼まれて、棚やちょっとしたキャビネットなども作ったりしていました。今はほとんど手元にはないんですけど。
整理収納アドバイザーになる前は作るのが楽しくてやっていたんですけど、自由自在にスペースを広げるとモノが増えるんだということを体験してしまい、逆にどんどん家具を解体していくという歴史も辿ってしまいました(笑)
この飾り時計は、飾り棚に小さなものを飾りたいなと思って、大きなものを縮尺して、この扉も開くように蝶番をつけているんです。そんな風に作っています。

こういうの造る人って基本的にモノ多くなりがちなイメージなんですけど。

だからあの、一番悩んだのが、端材が出ますよね。それも小さいモノを作るときに使えるので取っておきがちだったんですけど、でも実際計画的に作り出そうとしない限りは、商売をして売っているわけではないので、かなりスペースを取り、それも結局なんだかいっぱい抱えてから手放すということをしていました。

それは小さい頃に何もない状態にするというのが染みついている。というのも繋がっているんですかね。

そうかもしれないですね。

どうしても作品を作る人っていうのは、いつか使うかも。もったいない。とモノを持ちがちですけど、そこでシフトできるっていのは子供のころからの意識というのがあるのかもしれないですね。

それと木に絵を描くトールペイントとというのもやっている時期があったんですけど、その絵具も一式寄付をさせてもらって、一切合切手放してしまったんですね。楽しみ尽くしたというか、シンプルになりたいなという気持ちに変わりました。
でも作品作りはすごく楽しかったです。

そこからの整理収納アドバイザーの資格を取って、お仕事にされるというこの期間には何があったんですか?

こうやって家具などを作って、スペースを広げ、モノを持っていたときに、整理収納アドバイザー2級認定講座を見つけたんですね。それで勉強したら、「あれ?なんか私間違ってた?」と。すごく上手にしまってはいたけれど、テトリス収納みたいな感じで、空間にきっちりはめ込んで、モノを出すのに苦労して、出すのにも苦労しているかもしれないのに、鈍いのか気づいていなかった。

テトリスとかって、ぴっちりしてて、それが取り出しやすさよりも、きっちり収まっているということが気持ちよかったのかもしれないですね

そうなんですよね。そうこうしているうちに、ずっと使っていない不要なモノまできっちり収まってしまったという。気づくのに時間がかかりましたが(笑)
と同時にですね、その頃義理の祖母が入院をしていて、優先順位的に自分のスペースを後回しにしがちだったんですね。そうすると、しまいやすければ、すぐにリセットできるはずなのに、後でやろうと思っていると、あれ?なんか・・・って、気づいたときには部屋が乱れてるようになって、ここで初めて出し入れしにくい収納を作っていたんだなということに、ちょうど整理収納アドバイザー2級認定講座を受講中に気づきまして、余白というモノないじゃないか。ということにも気づけたので、
もしかしたら同じような方がいるんじゃないかと思ってそれを共有出来たらいいなぁという想いで、今ちまちま活動しています(笑)
そんな感じで、だから立ち止まるとよくこの棚を思い出します。

整理収納・片付けのプロになった原点ですかね。

そうだと思うんですね。自分が受講したときに、結構片づけが得意だわとか片づけが好きだと思って受講される方も多いと思うんですが、そういう人でも新たな気づきがあるんだと分かって、そういう人に伝わればいいなぁ。と思います。
私は2級認定講師ではないんですけど、片づけの人としては基礎、通じるモノがあると思うので。

資格を取ったことで、目から鱗という感じで、そこから仕事にしようと思っていったんですかね。

片づけが仕事になればいいなぁと夢見たこともなかった訳ではないんですけど、何の資格も持たず、活動するのは難しいという現実がありまして。何かに応募しても、「何か資格はお持ちですか?」と聞かれたりして、あ~そういうことなんだ。と思いつつ、何を勉強したらいいんだと考えていたときに、ちょうと整理収納アドバイザー2級認定講座をチラシで見つけて受講することにしたんです。

今や仙台で信頼されている片づけのプロといったら菅原さんといった印象が強いんですが、その中でも特化しているのがイラストだと思うんですね。3枚目はそんなところにつながっていますか?

そうですね