「住まいのプロフィール」で理想の家づくり
あの、図面の一部なんですけど・・・ここはキッチンから家事コーナーがあってそこから洗面に抜けるようなウォークスルー。一部ではあるんですが、こういう風に図面の中に自分の、こうしたいという希望が入ってこないと、実際の設計屋さんや業者さん、施工会社さんと打ち合わせしたんだけど、思うようにいかなかったとか、もっと早くに聞きたかったとなるんですね。
私自身も、講座中とか建築以外のところでそういうお悩みやストレスを聴くんですね。
なのでその図面の中に入っていくことが非常に大事なんだろうなという風に思っています。
日々の中で暮らす部分と、バックヤードの部分というか。そういうモノがあると、家の中が片づけやすいとか、ちょっと雑然としていても、日々の暮らしでストレスにならないだの、
暮らし方が提案できると考えています。
これは家づくりを考えている人が、お施主さんがこういう形にビジュアル化したいということを美乃さんは推しているということですか?
そうですね。お客様にリフォームでも修繕でも収納1つでもいいんですけど、する前に自分がどういう風な暮らしをしたいかというのをオーガナイザーと揉んで、私はこういう家に住みたいんです。私はこういう暮らしがしたいからこういう家に住みたいんですというような話をしてもらいたいんです。そして「住まいのプロフィール」みたいなものをもって設計や施工会社に行くと、伝わらないということが軽減できるんではないかなと思っています。
設計側や職人さんの考え方を変えるのは、難しいかもしれませんけど、その施主さん側がライフオーガナイザーや片づけ整理収納のプロと一緒に自分の暮らしや作りたい家を先にビジュアル化したり、「住まいのプロフィール」を一緒に作ることで、出来上がった家というのが、より暮らしやすくなる。暮らしのストレスが減るということですか?
「住まいのプロフィール」いいですね。
そう考えると、建てる前の初期段階から片づけのプロがそこに入るというのが、暮らしの満足度。豊かさをあげていくということをお話聞いていて強く感じました。
美乃さんのような、建築設計のプロが、片づけ整理収納のプロになったり、資格を持つというのはすごく家づくりにとっては最短距離というか結構近道ですよね。
そういった人をもっと増やすのは、JCOとしては目指していきたいところですね。
そうですね。
最後に、岩崎さんが、今写真の整理をしていると伺ったんです。
写真の整理って結構難しい、手が出せないと思っている方多いと思うんです。
その写真の整理はご自身にとってどんな意味がおありですか?
この後自分が何年生きているのかというのもあるし、自分の親の写真を整理する時に結構つらい思いを処分できなかったりというのがあって。
それをやっぱり自分の子どもたちにとか、そういう人たちに同じ思いをなってもらいたくないんですね。
自分ができるものは自分でやりたいなと思って、今写真の整理をしているんですけど、最初はつらいなと思いながら写真の整理をしていたんです。けど写真の思い出を見ていく中でこれって私が愛された時間だし、子どもたちを愛した時間だなっていうのが、すごくこう考えてて、自分でやりながらじ~んとしたりしています(笑)
もしかして1枚目の写真もそういう写真の整理を経てすぐに出てきた写真ということですか?
そうです。はい♪
でも昔の写真なんでね。ちょっと枚数がね、なかったんですけど(笑)
毎日おやつの時間にはケーキを焼き上げ、ダージリンティーと共に笑顔で穏やかな時間を過ごしているような印象を受ける岩崎さん。
でも、建築の仕事に従事し、現在はライフオーガナイザーとしてもご活躍。
きっとその笑顔からは予想もできないような、厳しい現場もたくさん乗り越えられてきているはず。
岩崎さんがクライアントと共につくる『住まいのプロフィール』にはたくさんの愛と暮らしやすさが詰まっている気がします。