JCO版私の履歴書 #010 ワクワクおうちLab 三浦 峰子 (文字起こし)

『JCO版私の履歴書』。片づけのプロに過去現在未来の3枚の写真をもとにご自身の半生を紐解いていただく企画です。

第10回のゲストは、ワクワクおうちLabの三浦峰子さんです。

専業主婦から片づけのプロになったきっかけ

これは2013年に大丸福岡天神店で、ママ向けのセミナー講師選考「マミカンティーチャーコンテスト」でアルバムづくりをプレゼンしている写真です。

三浦さんは長崎県佐世保市在住ですよね。

長崎県佐世保市在住なんですけど、当時は佐賀県に住んでいて、佐賀県から私にとっては都会の福岡県に行っているという感覚です。

いやいや皆さんにとっての都会です(笑)

(笑)福岡でちょっとドキドキしながらプレゼンしている写真です。

この写真を1枚目に選んだ理由をお聞かせください。

はい。この時の私は専業主婦なんです。専業主婦から片づけのプロになったきっかけの写真なので、この1枚を選びました。

プレートにお名前が入っているように見えて、もう講師として登壇してると思ったんですけど、違うんですね。

後ろに「マミカンティーチャーコンテスト」って見えると思うんですが、2014年にマミカンルームというのがオープンするということで、そこでママ向けの、ママさんが楽しめる講座をする場所ができるから、ママ向けの講師ができる人を募集しますよ。というコンテストだったんです。
で、最終選考に残ってここに登壇しているという写真です。
実際にこのコンテストに行ってみたら出ている皆さんプロの方で、この時私は専業主婦で片づけのプロになっていなかったんです。
結果は3名の方が選ばれたんですが、1位が歯医者さん、2位が助産師の方、3位がファイナンシャルプランナーの方で、私はかすりもせず(笑) 
それどころかこういう場所に立つのが初めてだったので、メディアの取材もたくさん来ていて、フラッシュがバシバシたかれていて、審査員の方もものすごくいて・・・持ち時間は10分だったんですけど、もう頭が真っ白になってしまって、一応マイクは握っているんですけど、10分がすごく長く感じて、司会の方がいろいろと合いの手を入れてくださっても、あ・・・時間が終わらない・・・という感じで・・・

アイドルが舞台に立ってる感じにも見えますね♪

(笑)当時フリフリしていたりリボンがついてる洋服が好きだったんです。髪もくるくる巻いてました。

(笑)ここから、片づけのプロとしてスタートしたということですか?

この時はライフオーガナイザー1級の資格取得の勉強中で、3月がこのコンテストだったんですが、2月から受講していて、2・3・4月の3回通う中の3月の時でした。
私は2級資格を取得して家族との関係も良くなったし、家の中もすごく整ったので、それを子育て中の方にも伝えたいと思って資格を取得していたんですけど、この時は1級は取得していないので(片づけのプロと名乗ることはできず)アルバム作りをしていたので、それをプレゼンしました。

ではここまでくる、資格を取得する入口ってどこになりますか?

アルバム作りをずっとママさんたちとやっていたんですが、プリントアウトする写真を選べないというお悩みもずっと聞いてきたので、それも理由の一つにはあるんです。
でも私が片づけができなかったというのが1番の大きな原因で・・・
できないというよりもできないことにすら気づいていないレベルで、片づけできない人にとってはあるあるのことだと思うんですけど。
お客さんが来るとなったら、机や床にあるモノをガサガサって紙袋に入れて、奥の部屋に持っていくとか、家が散らかってきたな、と思ったら家の中の隙間を見つけて、その隙間に入りそうな収納用品を買ってきて、そこにピタッと入ったら、その分収納するスペースが増えるので、そこにいろいろ入れ込んでしまうと、きれいになった感じになるじゃないですか。

かたづいた!みたいな(笑)

とか、ぐちゃぐちゃっとしているところが見えるのが嫌だったので、つっぱり棒とか布を買ってきて、なんかこう、布で隠して全部なかったことに、というようなことをやっていたんですよ。

あの、紙袋とつっぱり棒とかの隠すっていうのと隙間っていうのは、片づけられない人の強い味方ですからね。

そうなんですよ!その時はすごくきれいになった気がして、片づけたぞ!っていう気持ちになっていたので、当時私は片づけができない人とは思っていなかったんですね。なのでその時は全然問題だと思っていなかったんです。
しばらくして妊娠して出産して。
子どもが生まれて、二人暮らしをしていたのでお家が狭かったこともあるんですが、狭いお家でそういった片づけをしていたので、6畳の部屋にちょっと棚や机もあり、プラスチックのケースもあって、部屋中ぐるっと収納用品がありました。
そんな家にちょっとやんちゃな息子が生まれてしまって(笑)、
本当に大変というか、棚に上るとか、開けるとか・・・部屋の中ぐるっと収納なので、開けるところは盛りだくさんあって。あとはつっぱり棒は外して振り回すとか・・・とにかく毎日なんで息子はこんなことをするんだろうって思ってました。
私はダメって云うんですけど、ダメって言っても余計にエスカレートして家はぐちゃぐちゃになって、なんかもうどうしたらいいんだろうと思って。
「全部ダメってどこがいいの?」って息子にも聞かれたんですけど、「いや全部だめです!」みたいな(笑)
今となっては私が悪いじゃんって話なんですけど(笑)当時はいろいろやらかす息子が悪いと思っていて、なんか私を困らせる子ってすごくイライラして、いつも怒ってたんですよね。

でもそこから片づけの方法を学ぶとか、プロになるっていう情報をどうやって見つけたんですか?

片づけのサイトを検索していた時に、ライフオーガナイズという言葉が引っかかって、ライフオーガナイズを学びに。
あと、片づけの勉強をされている他の方からライフオーガナイズって良いよって聴いていたので。でも正直その時はサイトを見てもよくわからなかったです(笑)
当時ものすごく困ってたんですよ、ほんとに。怒りたくって怒っているわけでもないのに、ずっと怒ってなければいけないし、怒っても改善しないし。
ということで、実際そうしてライフオーガナイザー2級講座を受けたんですけど、「人が主役」の整理術というのにものすごく衝撃を受けて、これなら私でもできるんじゃないか!と感じたんですよね。

では実際受講して、まずは自分や自分たちの暮らしを整えて、それを伝える側に行こうと思うまでに変わっていったということですか?

そうです。2級を受講したあと、家の中がものすごく片づいて。
今までぐちゃぐちゃっとしていたところやれるかも!と思って全部出したらできちゃったんですよね。
子どもにも結構ダメダメって怒っていたんですけど、家の中が片づいたらそもそも怒ることもなくなるじゃないですか。子どもが開けたり出したりぐちゃぐちゃにしないので。なので子どもにもダメって言わなくなって、子どもが自分と全然違うことにいろんなことに興味をもって取り組んでいくのも、それが面白いなって感じる余裕が生まれて。
この子がいるから片づかないって当時は思っていたんですけど(笑)
家がきれいになったら息子が楽しんでいること自体が、この子って本当に面白いところに気づくよねって見方が変わって、息子との関わり方も変わっていきました。

じゃぁこの写真の少し後って感じですかね。そういう状態になったのは。

1級を取得する前の話です。

ではこの写真の前くらいってことですか?

そうです。なので、自分と同じように悩んでいる子育て中のお母さんたちにライフオーガナイズを伝えたいと思って、ライフオーガナイザー2級は、自分や家族のための内容で、1級はプロになるための講座だったので、1級を取得したいなと。

では伝える側にうつりたいという想いもあったのでこういうコンテストにも。

ハイ!出ちゃって全然かすりもしなかったんですけど(笑)

でもすごいチャレンジングな感じですよね。

行って、「しまった」と思いました。(笑)