学校教育の現場に片づけを
学校で2015年からぼちぼち始めたんですが、この写真は片づけ大賞につながるところなんですね
片づけ大賞2018年の片づけ大賞グランプリ受賞されているんですよね。
はい。ありがとうございます。いただきました。
こうやって最初は学校の図工室を整理していたのですが、事務職員さんから事務室をというお話があって、事務室を片づけたです。そしたらその事務職員さんが横浜市事務職研究会の役員さんだったんですね。それで市の方の研修をやって欲しいということで、2016年から2019年までの4年間は夏に研修会でしゃべらせてもらってた。
そんな研修会で再開したのが写真の緑の服を着てにこにこした方。元同僚の佐々木先生という方なんですが、その佐々木先生がいる学校の図工室や事務室も依頼をいただき片づけたんですね。そしたら校長先生からなんと!職員室を片づけてほしい!というオファーがこの年あったんです。初めてです。
そのときは職員室に私みたいな部外者が入っていいものかどうかとも考えました。
それで(2018年)4月に行きまして、青い服を着ている先生、大曽根先生と片づけ大賞に出させていただいたんですけど、大曽根先生がまたすっごく優秀な先生で、他の先生をまとめて引っ張ってくださるんです。
で2人でどうやって片づけていこうかとプランニングして、夏になってみんなでわ~っと片づけたんですね。3枚目の写真はそのとき最後に撮ったものなんですけど、みなさんすごくいい顔で写真に納まってくださって、忘れられない1日になりました。
伊藤さんとしては今後も学校教育の現場に入っていくことを考えてらっしゃるんですか?
はい、やりたいです。この後2校の職員室をかたづけてほしいというオファーがありまして、その2校を手がけました。で、その2校を手掛けた後に新型コロナウイルスが拡がって、それで去年1年間はどこの学校にも行けなくなりました。
でもそこで伊藤はめげません!
知り合いの学校を個人的にオンラインで「オンライン片づけ」というのを始めたんですね。
オンラインで写真を送ってもらいながら、これはこっちへ動かして!これは使ってますか?使ってませんか?なくても良いんだったらどうしましょうか?とオンラインでやり取りをして、ある学校の保健室を片づけるということを行いました。
素晴らしい!
でもね。やっぱりリアルで行けないというのは本当にもどかしいものですね。
もう少し、これが落ち着いていけば、きっとリアルな現場の方にも入っていけると思いますが、ぜひ伊藤さんがやっていることを、JCO団体として、横浜だけではなくて、全国で取り組めるように進めていけたらいいですよね。
そうですね。やはり学校は小学校・中学校だけではなくて、高校もあるし、そこで働く方も、先生だけではなくて事務職員さんもいらっしゃるし、技術員さんといっていろいろな雑務をやってくださる方もそういう方ともご縁ができて、最近ではゴミステーションを片づけたり、あと事務職員さんでは、事務職員さん専門の月刊紙というものがあるんです。
で小学校でもあるし、中学校でもあるんですけど、事務職員さん向けの月刊紙の方で、片づけの連載をさせていただいています。
なのでそういう形で全国的に片づけの必要性ややり方を少しずつですけど、伝えていけたらなぁと思っています。
話は変わりますが、寛子さん、ご自宅を「ザ・文庫」施設図書室としてオープンにしているんですよね。
そうです。夫と一緒に人形劇も見せたり・・・これも今はコロナ禍でストップしているんですけど。
そうですよね。この状況では仕方ないと思います。でも寛子さんはいつもどんなことも楽しい暮らしを送っている印象があるんですが、これからどんな暮らしをしてどんな仕事をしていきたいですか?
今回、1枚目で専門学校の話をするために、この本を読み返してみたんですね。それでこの頃のプレゼンなどを紐解いてみたんですが、
目指しているのは、子育てが終わった年代の人が、悠々自適じゃなくて「悠々素敵」に年を重ねていく。終活とかそういうことではなく、今を楽しんで暮らしも楽にしていくということ。周りの人も幸せにしたり、こんな暮らしができたらいいな。
というのを、10数年前に私が専門学校の卒業制作をしたときに書いていたんです。
まさにその書いていたことが、その通りのことが今の自分に起きているんですね。
それを周りの方にもっともっと伝えていきたいな。と思っています。
学校のこともそうですけど、先生方もつかれているんですね。疲れているけども、家に帰ったらほっとくつろいだり、家の中で、帰ってきてよかったと思える空間を作ってほしい。名と思います。
学校そのものを変えていくというのはとっても大変です。でもそれは全くゼロではなく、本当にハチドリの一滴ではありますけど、それもやっていきたいなと思っています。
素晴らしい!
寛子さんの行動力と、片づけに対する愛は人並み以上です。時にその愛が強すぎてびっくりすることもあるぐらい。もちろん元学校の先生ということもあるのでしょうが、その人一倍強い思いや誠実さ、ち密な計算が、なかなか入っていくことが難しい学校という現場で信頼関係を築き、職員室の環境改善まで着手することが出来ているのだと思います。
そんな熱い方なので、常に話すのは片づけのこと。同じ協会なのに、一緒にいてもプライベートな話はほとんどしたことがありませんが(笑)、とっても素敵な方なんです。